デザイン書道
デザイン書道とは、書道作品にCG処理などの加工を施したものである。広義では商業書道、デジタル書道、アート書道とも称される。
書道作品に、コンピュータグラフィックス(CG)などを用いて加工し、デザイン素材とするものを、「デザイン書道」と呼ぶ。広告やパッケージ、雑貨、ロゴマーク、筆文字ロゴなどの商業デザイン的なものや、自分が書いた書作品をCG加工するなどして飾ったり年賀状のデザインとする個人の趣味的なものなどがある。
手書き文字を使った商業ポスターや年賀状のデザインなどのように、主に書作品がデジタル加工されたものを指すが、厳密には芹沢けい介の染織デザインなど、文字をデザイン・加工したものであればコンピュータ処理を介さないものも、手書き作品を用いないものも、全てデザイン書道に入れられる。
アート書道
書道を親しみやすく変形させたものや、書道の定義からずれたものは全てアート書道と呼んでいる。アート書道は、古典に則った芸術性から離れ、正しい字形や筆法などを無視し、ひたすら自由な書という意味が込められ、いわゆる芸術の「書」・「書道」からは一線を画している。「へたうま」などの文字はアート書道に分類される。パフォーマンスを伴ったり、文字で遊ぼうという企画などは、特にレクリエーション書道とも呼ぶ。
商業書道
古典作品を元に発達させた芸術表現である「書」に対し、「商業書道」は、集客性や快適性などを訴求して制作された広告・デザイン用の書作品である。そのため、工学、人間工学、心理学的な見地から高度な研究が行われている。